日本音楽を代表する伝統楽器、箏。
日本人なら誰でも、この楽器のことを知識としてはご存じのことでしょう。
では実際に “生の音色” を聴いたことがある人はどの位いるでしょうか。
お正月にテレビなどから流れてくる音。
和食処などでかかっているBGM。
箏の演奏を聴いたことがあるといっても、
そのようなものだけという人がほとんどなのではないでしょうか。
ましてや弾いたことのある人は、ごくごく少数に違いない。
これはとても残念で寂しいことに感じます。
どうして箏はこんなに遠い世界の楽器になってしまったんでしょうね。
伝統、格式。それらを守っていくことも必要なことではありますが、
私にはそれよりももっと大切なことがあるように思えます。
箏は何も特別な楽器ではありません。楽しみ方はひとそれぞれ。
ピアノを弾いてみたい
ギターを弾いてみたい
そういう選択肢の1つとして自然に思い出してもらえるような、
身近で気軽な環境を作っていけたらと願っています。